医師になるには?医学部入学に医師国家試験etc……基本の流れを紹介
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特集【憧れの医師免許、取るにはどうする?取ったらどうする?】
医師といえば、高い年収と大きなやりがいで、いつの時代も憧れの職業。この特集では、医師免許の取得方法や医師として活躍するまでの道のりに加え、なかなか聞けない医師という職業の裏話をお届けします。
医師という職業は、多くの人々の健康と命を守る重要な役割を担っています。
そのため、医師になるためには長い学習と訓練が必要。この記事では、医師免許を取得するまでの基本的な流れを紹介します。
この特集の記事
第1回【医師になるまでの流れ】……今回はコチラ
第2回【中学受験から始まる医師への道】……coming soon
第3回【医学部で何する?何学ぶ?】……coming soon
第4回【医師の働き方と裏話】……coming soon
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医師免許取得までのおおまかな流れ
医師として人の命を預かるためには、さまざまなハードルを乗り越える必要があります。
医師になるまでのおおまかな流れは次の通りです。
1. 高校卒業後、大学の医学部に進学
2. 医学部で6年間の学習
3. 医師国家試験に合格
4. 研修医として臨床研修(2年間)
5. 医師として正式に働く
ここからは、各ステップを詳しく見ていきましょう。
1 医学部入学:徹底的な勉強と学校選びが鍵に
医師を目指す人にまず立ちはだかるのが、医学部入試という壁。
高い学力が求められるイメージではありますが、医学部の偏差値は大学によって異なり、60〜70という幅広い範囲に分布しています。
その中でも、国公立大学の医学部は比較的高い偏差値を要求される傾向が。一方で、私大医学部には偏差値的に比較的入学しやすいところもあるようです。
とはいえ、医学部は依然として難関の代表格。
日本全国には国公立大学と私立大学を合わせて約80校の医学部がありますが、各大学の募集人数は限られています。
そのため、合格への道のりは厳しく、受験生にとって大きな挑戦となっているのが現状です。
2 医学部在学中:座学と実習を6年間。医学部独特の試験制度も
医学部の学習は6年間にわたり、前半4年は座学、後半2年は実習がメインのカリキュラムが組まれています。
入学してまず最初は基礎医学の座学からスタート。
これには解剖学、生理学、分子生物学、生化学、薬理学、病理学、微生物学、免疫学、衛生学、法医学などが含まれます。
その後、臨床医学の学習に進み、実際の医療現場での実習に。
これは臨床実習(クリニカルクラークシップ)と呼ばれ、実際の病院での研修が中心です。この期間に医師としての基本的な技術や知識を習得します。
また、在学中は進級試験や共用試験にパスすることも必須。
特に、4年次の実習に入る前の「CBT」「臨床実習前OSCE」という2種類の試験や、実習後の「臨床実習後OSCE」といった「共用試験」はしっかりとした勉強と対策が求められる上、6年次には医師国家試験の”プレテスト”的な位置づけになる卒業試験も。
数々の試験を乗り越えてようやく医学部卒業と医師国家試験にたどり着きます。
3 医師国家試験:合格率約90%も、1発アウトの禁忌肢問題が
医学部卒業の直前には医師免許を取得するための国家試験を受験します。
この試験は毎年1回、2月上旬に行われ、合格率は約90%程度。
ほとんどの学生が合格する試験ではありますが、そもそも医学部に進学・卒業すること自体が狭き門となるため、合格者は医師を目指す人の中の一握り。
不合格の場合も再チャレンジは可能ですが、国家試験は1年に1回。次回の試験まで待たなければなりません。
また、医師国家試験では「絶対に選んではいけない」選択肢を4問以上選んでしまうと、たとえそれ以外の問題をすべて正解していても、不合格になってしまう「禁忌肢」問題が。
こうしたハードルを乗り越えて国家試験に合格すると、晴れて医師免許が取得できます。
しかし、医師への道のりはここで終わりではありません。次のステップとして、2年間の臨床研修(研修医期間)があります。
4 研修医から正式に医師に:まずは2年間の研修から。医師としてのキャリアがスタート
医師免許取得後は2年間の研修を行います。
研修医期間中は、さまざまな診療科をローテーションしながら実際の医療現場を経験。
内科や外科、小児科、産婦人科など、多くの分野での研修を経て、医師としての総合的な能力を身につけます。
研修を修了すると、自分の専門分野を選び、専門医を目指してさらに研鑽を積むか、一般医として病院などで働くかの選択が。
いずれの道を選ぶにせよ、医師としてのキャリアはここからが本番です。
医師になるためには、長期間の勉強と実習が必要。
医学部への進学、国家試験の合格、臨床研修……と、各ステップを乗り越えることで、多くの人々の健康を守る重要な役割を担うことができます。
次回は、医師への道のりについて、実際に医師として働く方にインタビュー。進路選びや医学部入試への努力について伺います。
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