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勉強に適した時間は朝or夜?医師が脳科学的に解説!【勉強効率アップの秘訣 Vol.5】

勉強効率を上げる方法

勉強に適した時間は朝or夜?医師が脳科学的に解説!【勉強効率アップの秘訣 Vol.5】

vol.1~4までは、勉強に集中できない原因と、脳疲労が起こりにくい状態をキープするための対処法を、脳科学の権威・梶本医師に教えていただきました。

今回は、勉強に適した”時間帯”にフィーチャーします。

お話を伺ったのは……

医師・医学博士 梶本修身さん
大阪市立大学医学部COE生体情報解析学教授、同大学医学研究科疲労医学教室特任教授などを歴任後、東京・新橋に「東京疲労・睡眠クリニック」を開院。脳科学のオーソリティとして、『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ)をはじめ、数々のテレビ番組や雑誌などメディアからのオファー多数。自らプログラム作成したニンテンドウDS『アタマスキャン』は30万枚を超えるベストセラーとなり“脳年齢ブーム”を起こした。著書に『疲労回復の専門医が選ぶ健康本ベストセラー100冊「すごい回復」を1冊にまとめた本』(ワニブックス)など。


起床後4時間以降が勉強タイムに最適!

「朝活」には多くのメリットが語られますが、「朝活」での勉強(「朝勉」。以下同。)も効率が良いのでしょうか。

梶本医師いわく、「起床後すぐに勉強するのは、効率が良いとは言えません」とのこと。

「脳は、寝ている間に、その日にあった情報や感情を記憶に残すべきか消去すべきか、整理しています。もし、良質の睡眠を取れているのであれば、朝、目覚めた直後が、最も脳がクリアな状態といえます。

しかし、自律神経はすぐには目覚めません。脳が光を感じて活動ホルモンの分泌指令を出し、食事をして内臓が動いてこそ、徐々に自律神経機能が活動し始めるのです」(梶本医師。以下同)。

起床後すぐは脳も身体も万全の状態ではないため、脳からの指令が間違ったり、身体の調整が上手くいかなかったりしがち。だから、前述のように「朝勉」=効率的ではないのです。

脳と身体が活動的になるのは、起床してから4時間後あたりから

午前6時に起床した場合、脳がスムーズに情報を処理できるようになるのは午前10時くらいからということになります」。

事実、アメリカの小児学会の提言により、ミネソタ州・ミネアポリスの学校が1時間半ほど始業時間を遅くしたところ、成績が上がったという報告が。

これは朝早い時間から勉強をすることよりも、脳が覚醒してから勉強をする方が効率がいい、という証明ともいえるでしょう。

効率良く勉強したいなら、「朝活」神話にとらわれて「朝勉」するのではなく、勉強をスタートする時間から逆算して起床する生活に変えると良さそうです。

「発想」は午前中、「プログラミング」「計算」は午後が◎

ひと口に勉強といっても、さまざまな種類がありますが、その内容ごとに効率良く学べる時間帯というのは異なるのだそう。

「脳内がすっきりしている午前中は、新しい発想やひらめきなどが起きやすい状態」。

前日できなかった問題を朝解いてみると、違う視点から考えることができて、意外とすんなり解けるかもしれません。

「一方、たくさんの情報を脳に届けて処理しなくてはいけないもの、じっくり考えて理解する必要があるものは、脳が最も活性化した状態になる昼前後から夕方あたりに取り組むと良いでしょう」。

ミスが許されないような作業……例えば、プログラミングや細かい計算などは、午後帯が適しているようです。

「記憶」は睡眠直前がベスト

「夜は最も脳が疲れている時間帯ですが、記憶するなら“寝る直前”の勉強が最も効果的」。

眠る直前に得た情報は、最新の情報として脳内に残りやすくなるのだそうです。

「寝る直前に同じ情報を頭に入れる……これを数日繰り返すと、脳が大切な情報であると認識し記憶が定着していきます」。

もし試験前の追い込みをするなら、一夜漬けや徹夜ではなく、最低でも3日前から“睡眠前勉強”を繰り返すと良さそうです。


勉強に最適な時間帯を見方につけて、目標を達成していきましょう。

本連載の最終回となる次記事では、「陥りがちな勉強時の間違ったリフレッシュ方法」について話を聞きました。お楽しみに!

取材・文=秋葉 樹代子

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