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脳疲労を加速させる行動があった。勉強の合間の逆効果リフレッシュ法とは?【勉強効率アップの秘訣 Vol.6】

勉強効率を上げる方法 #〇〇と勉強のかんけい。

脳疲労を加速させる行動があった。勉強の合間の逆効果リフレッシュ法とは?【勉強効率アップの秘訣 Vol.6】

脳科学の権威・梶本医師によるここまでの話で、効率良く勉強を行うには、脳疲労を起こさせないようにすることが大切だと分かりました。

ちなみに皆さんは、勉強の合間のリフレッシュ法として、どんなことをしていますか?

梶本医師によれば、気分転換に行いがちなことが、実は脳疲労を加速させてしまっている場合があるとのこと。

今回は間違ったリフレッシュ法について話を聞きました。

お話を伺ったのは……

医師・医学博士 梶本修身さん
大阪市立大学医学部COE生体情報解析学教授、同大学医学研究科疲労医学教室特任教授などを歴任後、東京・新橋に「東京疲労・睡眠クリニック」を開院。脳科学のオーソリティとして、『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ)をはじめ、数々のテレビ番組や雑誌などメディアからのオファー多数。自らプログラム作成したニンテンドウDS『アタマスキャン』は30万枚を超えるベストセラーとなり“脳年齢ブーム”を起こした。著書に『疲労回復の専門医が選ぶ健康本ベストセラー100冊「すごい回復」を1冊にまとめた本』(ワニブックス)など。


【NGリフレッシュ法①】ジョギングや筋トレでテンションを上げる

勉強やデスクワークで同じ姿勢が続くと、リフレッシュに身体を動かしたくなる場合も。ジョギングや筋トレで身体を動かせばアドレナリンが出て、勉強へのヤル気が上がるイメージがありますよね。

しかし、梶本医師によれば、これは間違いなのだそう。

息が上がるような酸素消費の多い運動は、脳の疲労を引き起こしてしまいます。自律神経は脳へ酸素と栄養を安定供給させるため、強度のある運動のとき程、心臓や血管、呼吸器などへ複雑な指令を出し続けなくてはなりません。

また一方で、脳温度上昇を抑えるために発汗をさせ、深部体温を下げる指令を出し続けます。

その結果、自律神経は酷使され、脳疲労を起こしてしまうのです

そうなると、ミスを防ごうとして、自律神経は防御処置を行い、脳の活動を抑えようと活動意欲を低下させ、覚醒を落として眠気を誘発します。覚えたり理解したりといった勉強が捗るはずがありません」(梶本医師。以下同)。

勉強効率を上げるためのリフレッシュであれば、酸素が脳や全身にいきわたるような呼吸を伴う運動……、ヨガやストレッチ程度にとどめておいたほうが良さそうです。

【NGリフレッシュ法②】サウナでととのう

「リフレッシュ法として大人気のサウナですが、脳にとっては決して良いと言えません」。

先に挙げたジョギングや激しい運動がNGである理由と同じく、身体が温まると、脳の温度も上昇し、熱中症と同じ状態になってしまうため。

「サウナで汗を流すということは、視床下部の指令により自律神経がフル活動している証拠です。

気を付けて水分を摂取しないと、大量の汗で身体から水分がなくなり、脱水症状の危険すらあります。まさに軽い熱中症になりにいくようなものです」。

もちろん生活の中にサウナを取り入れるのがNGというのではなく、あくまで勉強の合間に、その後の作業効率を上げるためには避けた方が良い、ということ。


勉強の合間にリフレッシュしたいなら、まずは休むのが一番というワケですね。

散歩程度に軽く身体を動かして血流を促し、涼しい環境で過ごすことで、脳温度を低下させてあげるのがベスト。

上手くリフレッシュ法を組み込みながら、集中力を上げていきましょう。

取材・文=秋葉 樹代子

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