医師になる方法や資格の取り方は?子ども時代に「勉強力」を伸ばす方法も。
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日本FP協会が小学生の「将来なりたい職業」を調査(2022年度)した結果によると、男子児童で第3位、女子児童では第1位と、男女問わず人気を集めた職業が「医師」でした。
子どもたち自身が病院にかかったり、ドラマで医師の活躍を見たりと、身近かつ憧れの職業として挙げられることも多い医師ですが、その道のりが容易なものではないのもまた事実。
ここからは医師免許の取り方や、医師を目指す子どもたちにおススメの資格・検定をご紹介します。
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医師免許の取り方は?
医師免許を取得するための最もメジャーなルートは、医科大学や大学医学部で6年間かけて医学を履修し、国家試験の合格で免許を取得するというものです。
この場合は大学で仮免許試験や卒業試験に合格し、卒業後に医師国家試験を受験します。この試験は合格率が90%以上とほとんどの受験生が合格しますが、残りの10%は「国試浪人」として来年の試験で再チャレンジすることに。
医師国家試験に合格して「やっと医師免許を取得した!」と胸を撫で下ろしたのも束の間。実は免許取得後も2年の臨床研修が必須となっており、場合によってはこの後に専門的な分野の研修が3~5年続くことも。こうしてやっと一人前の医師として活動が始まります。
また、あまり知られていませんが、このようなルートの他にも海外で医学部に進学し、帰国後「医師国家試験予備試験」を受験。合格後に診療や公衆衛生についての実地訓練を1年以上積んでから医師国家試験にチャレンジするという方法もあるようです。
ただ、いずれの場合も長期的かつ膨大な勉強量が求められます。
子ども時代は英検・漢検・数検で基本教科の勉強を。
医師になるための最大の難関ともいえるのが医学部への進学です。
子ども時代から大学受験を見据えて勉強を進めるならば、学校の勉強だけでは足りない場合も。もちろん学習塾も有効ですが、資格・検定取得も大きなアドバンテージになるはずです。
小学生が受験する検定として最もメジャーな英検・漢検・数検では、基本的な英語・国語・数学の力を身に付けられるのはもちろん、級がステップアップすれば他の子どもたちよりも先行して知識を得ることができます。
また、検定の取得で自分の学力に自信が付いたり、自発的な勉強方法を身に付けられたりするのもポイント。
医学部進学の受験勉強は他の受験生よりも積極的に学び、努力する必要があるため、子ども時代から学校や学習塾以外でも自発的に学べる力を養うことがゆくゆくは大きな学力の差に繋がるかもしれません。
医師を目指すには保護者の「マネープラン力」も試されることに。
医大や医学部を目指すとなれば、小中学校から私立の学校に通う、進学塾や予備校に通うといった選択のほか、大学入学時の浪人や大学入学後の留年・留学の可能性も十分考えられます。
しかも、免許取得後も2年以上の研修が必須な上、地域や研修先によってはこの期間の収入が一般企業の新卒社員と同等か、場合によっては少ないこともあるのだとか。
こういった背景もあり、医師として安定して活躍する人は同世代よりも遅咲きの傾向にあります。一人前の医師への道のりは、子どもたちの努力はもちろん、長期的な金銭的支援も欠かせないものとなっており、保護者の計画的なマネープランが求められるでしょう。
そこで保護者のみなさんにおススメなのが、ファイナンシャル・プランニング技能検定やAFP。人生における基本的なマネープラン力を身に付けることができる試験として人気です。
金融業界のビジネスパーソンが受験している一方、家計のやりくりにも役立つと幅広い層の方から支持されているので、子どもたちの将来や老後のマネープランを考える上でも有効な資格でしょう。
医師を目指すためには、子どもたちの努力はもちろん、保護者のサポートや理解も欠かせません。
もしも子どもたちが「お医者さんになりたい」と言ったら、医師になるためための方法や、今からできることを話し合ってみてはいかがでしょうか?
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