お絵描きが好きな我が子。「将来はイラストレーターになるのかも」と思ったらチャレンジしたい検定
資格・検定まとめ #夢を叶える資格特集 この記事をあとで読む
さまざまな遊びの中でも、とりわけ「お絵描き」が好きな我が子。
そんな様子を見ていると、「この子は将来、絵を描く仕事が向いているのかも」と思う親は少なくないでしょう。
絵を描く仕事の代表格といえば、イラストレーターです。日本FP協会による最新調査によると、「女子児童がなりたい職業」では3位にランクイン。
昨年の6位から大きく上昇していることから、今非常に注目を集めている職種であることが分かります。
そこで今回は、子どもがイラストレーターになる夢を叶えるために、今から取り組める資格・検定を3つご紹介します。
この記事の連載
第1回【サッカー選手になるための資格はある?】
第2回【医師になる方法や資格の取り方は?】
第3回【パティシエになるために今からできることは?】
第4回【イラストレーターになるために子どもが取り組めることは?】
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「色彩検定」は小学生の合格例も
1つ目は「色彩検定」。誰もが一度は耳にしたことがある、デザインやアートの分野では最も有名な検定です。
文字通り、色に関する幅広い知識や技能を問う検定で、近年ではファッション、インテリア、グラフィックといったアート分野に関わる人だけでなく、企画、販売などの仕事や、IT・コンピュータの分野に関わる人まで、受験者は多岐に渡ります。
試験日程は夏期と冬期の年2回。1級、2級、3級とレベル分けされており、1級の合格率は2023年度で41.4%と、決して易しくはありません。
そこで注目したいのが、2018年より新設されたUC級です。
UC(色のユニバーサルデザイン)とは「色覚の多様性に配慮した、誰もが見やすい色使い」のこと。
今後、高齢化社会が進む中で、加齢によって視機能の衰えていく人が増えることは想像に難くありません。
また、特定の色の組み合わせが判別しにくい人は、日本人男性の20人に1人、女性の500人に1人程で、国内だけで約300万人以上存在するといわれています。
ひと口に色覚と言っても、人によって色の見え方は異なるというわけです。
UC級は、こうした「色覚の多様性」を理解し、社会における「色のあり方」に配慮できる人を育てるための検定といえます。
受験者はIT・コンピュータ関連の仕事に就く人や公務員・教職員などが多ですが、家族がきっかけで受験した小学生の合格実績も。
色を扱うことが不可欠なイラストレーターを目指すうえで、自分の憧れる仕事が社会とどのように関わり合っているのかを知るきっかけとしても有意義でしょう。
「美術検定」でアートを学べば発想の引き出しが増える
単純に、絵を描くことにおいて実用的な「色彩検定」と比べ、美術検定はアートに関する体系的な知識を問われるもの。
著名なアート作品を中心に、作品に対する理解や教養を深めることができます。
それらが結果的に、本人のクリエイティビティの引き出しを増やし、自身の作品の深みへとつながるわけです。
レベルは1級から4級までの4段階。入門編である4級では、著名な作家やその代表作について問われます。過去にはなんと、5歳の子どもが合格した例もあるとか。
まずは西洋美術や日本美術に関する基礎知識がまとめられた公式テキストを、気軽に手に取ってみてはいかがでしょう。それだけで、子どもの豊かな発想力の源になるはずです。
余談ですが、「美術検定」に合格した後、合格証を提示すると全国にある指定の美術館で割引が受けられます。子どもを連れてお出かけをする際に便利な特典です。
「似顔絵検定」で、今のお絵かきスキルをチェック
「似顔絵検定」は、人物の特徴を捉えて魅力ある似顔絵を描けるかを実技で問うもので、1級から6級までにレベル分けされています。
老若男女の描き分け、アクションポーズの有無、アングルのバリエーション、風刺など、級を追うごとにさまざまな描画能力が求められるのが特徴。
さらに、似顔絵を似せるための観察する力も求められるため、子どものお絵描きスキルの現在地を知るのにも有効です。
また、試験は自宅からオンラインで受験でき、年齢、学校、学年も問われません。
そんな気軽さも、この検定の魅力。家族みんなで受験してみても、面白いかもしれません。
イラストレーターとして身を立てるには、絵を描く素養だけでなく、技術的な基礎やアートに関する深い知識と理解が求められます。
検定に合格するための勉強が、将来に対する意識を高める、良いきっかけとなるはずです。
この記事の連載
第1回【サッカー選手になるための資格はある?】
第2回【医師になる方法や資格の取り方は?】
第3回【パティシエになるために今からできることは?】
第4回【イラストレーターになるために子どもが取り組めることは?】
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