「パティシエになりたい」と子どもが言ったら?必要な資格や今から取り組める検定をチェック
資格・検定まとめ #夢を叶える資格特集 この記事をあとで読む
スイーツ好きの子どもたちにとって、パティシエは憧れの職業の1つです。
日本FP協会が2024年に発表した最新調査では、「女子児童がなりたい職業」で2位にランクイン。前回の8位から一気にランクアップするなど、その人気はさらに高まっています。
子どもの「パティシエになりたい」という夢を叶えるためには何が必要なのか。
ここでは、パティシエになるために必要な資格と併せて、子どものうちから取り組める勉強や検定などをご紹介します。
この記事の連載
第1回【サッカー選手になるための資格はある?】
第2回【医師になる方法や資格の取り方は?】
第3回【パティシエになるために今からできることは?】
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2つの国家資格があるものの、必須ではない
パティシエに関連する国家資格のうち、「お菓子作り」に特化しているのは「製菓衛生師」と「菓子製造技能士」の2つです。
まず「製菓衛生師」とは、お菓子作りに必要な材料や理論、衛生管理などの知識を一通りカバーしていることを証明する資格。
特に、衛生管理の知識は安心安全なお菓子をお客様に提供する上で重要になるので、パティシエを仕事としていくのであれば、取得しておいて損はないでしょう。
なお、受験資格として製菓専門学校を卒業するか、菓子製造業で2年以上働いた経験などが必要です。
一方の「菓子製造技能士」は、お菓子作りに必要な技術や知識などに関する一定以上のレベルを有することを示すもので、「洋菓子製造作業」と「和菓子製造作業」の2種類があります。
実力に応じて1級と2級のレベルがあり、受験に際してはそれぞれ定められた期間の実務経験が必要です。
こういった資格は、パティシエになる上で必須ではありませんが、就職や転職、あるいは自分の店を持ちたいと思ったときにプラスになることは間違いないでしょう。
また、活躍の場を海外へ移す際、就労ビザの取得に有利となる場合もあるようです。
海外での修行を考えるなら、子ども時代から語学習得を!
現在活躍する著名なパティシエの多くが、海外での修行を経て活躍していることはご存知でしょう。
そこで、幼い頃から語学習得をしておくことも、ひとつの手です。
英語はもちろんですが、洋菓子の本場であるフランスでの修行を見据えるなら、フランス語の勉強もおススメ。
「DELF Prim」という試験は小学生を対象とした内容で、フランス国民教育省が発行する公式ディプロムです。
試験はA1.1、A1、A2の3つのレベルから成り、ヨーロッパで言語習熟度の目安に定められている「欧州言語共通基準」に対応しています。
聴解、読解、文書作成といった海外生活に必要な語学力を段階的に習得していく目安として最適。将来への投資のひとつとして、検討してみてはいかがでしょうか。
お菓子作りの基礎知識をアプリで学ぶ「菓子検定」
「実際にお菓子作りをするのが好き」という子どもには「菓子検定」もうってつけ。お菓子の成り立ちや歴史、作り方の基礎知識などをアプリで学ぶことができます。
試験は6月~8月中旬と12月~1月末までの年2回。全国350カ所にあるテストセンターでCBT試験(パソコンを使って回答する試験)が行われており、1か月半~2か月の期間中いつでも受験可能です。
ちなみに最も受験しやすい3級では、洋菓子・和菓子の知識や栄養・衛生に関する初歩的な問題が出題されます。まずはここから、気軽にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
学べるスイーツは50種類。「ジュニア・スイーツコンシェルジュ検定」
「お菓子が大好き!」という子どもの純粋な好奇心を広げてくれる検定もあります。その名も「ジュニア・スイーツコンシェルジュ検定」。
ショートケーキ、シュークリーム、パンケーキ、クレープなどなど、50種類のスイーツに関する豆知識や作り方を楽しみながら学べます。
検定に申し込むと、自宅で学習・受験・合格認定までが可能な検定セットが送られてくるので、子どものペースに合わせて手軽に資格取得を目指せる点もポイント。
スイーツを通して「食」を学ぶ楽しさを感じられる教材としてもおススメです。
ひとくちにパティシエといっても、必要な技能や知識は幅広く、それぞれに応じた資格や勉強法もさまざまです。
子どもがパティシエとしての将来を考えたとき、その想いをサポートしていく上で、多様なアプローチがあることを知っておくと良いかもしれません。
この記事の連載
第1回【サッカー選手になるための資格はある?】
第2回【医師になる方法や資格の取り方は?】
第3回【パティシエになるために今からできることは?】
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