知らなきゃ損!国際中医薬膳師が教える「飲むだけ」簡単セルフケア
薬膳と聞くと料理を思い浮かべる人が多いかもしれないが、「お茶こそ、薬膳を生活に取り入れる最も手軽な入り口です」と話すのは、国際中医薬膳師で料理家のさとう あいさん。
ストレスケアやむくみ対策など、目的に合わせて選べるのも薬膳茶の魅力の1つだという。
今回は、さとうさんおススメの3種の薬膳茶をご紹介。どのお茶も、ティーバッグ状で購入できるので、「薬膳は面倒そう……」と構えずに、気軽にお試しを!
【ストレスケアに】マルチに栄養素が詰め込まれた「なつめ茶」
「なつめは『一日三粒食べると老い知らず』といわれる程、滋養に優れた食材。
身体のエネルギーや血の不足を改善してくれるので、女性の心身をサポートするのにおススメです」(さとう あいさん。以下同)。
クセがなく、自然な甘さと香ばしさが特徴なので、時間をかけてゆっくり味わうと、気持ちまでほぐれていきそう。
「なつめを乾燥させたチップスタイプのお菓子は、とても美味しくて最近のお気に入りです。カップにチップスを10枚程いれて、お湯を注ぎ、蒸らしていただくのも◎」。
【血行促進に】巡りが滞りがちな冬にぴったりな「黒豆茶」
血流を促進し、体の巡りをアップさせる働きがある黒豆。冬は身体が縮こまり、血行不良になりがちに。冷えやすい手足に血液をスムーズに届けてくれる効果が期待できる。
「ティーバッグ状の黒豆茶も手軽で良いですが、もしひと手間かけられるなら、スーパーの乾物コーナーなどで手に入る黒豆からつくると、風味が格別で本当に美味しいんです。
つくり方はとても簡単で、フライパンで軽く炒り、熱湯を注ぐだけ。しっかりと有効成分を溶け出させるため、じっくり蒸らすのがコツです。飲み終わった豆は、お米と一緒に炊飯すると栄養を余すことなく摂れて◎」。
【むくみ&だるさに】デトックス効果の高い「ハトムギ茶」
「ハトムギは余分な水分を体外に排出しやすくする効果があります。むくみやだるさ、肌荒れが気になるときにおススメです。
ハトムギ茶の原料となるハトムギの種子を乾燥させたものは、生薬「薏苡仁(ヨクイニン)」と呼ばれていて、水分代謝を助け、むくみによる体調の不調を和らげる働きがあるとされます。
特に下半身のだるさを感じる方は、ハトムギ茶を取り入れてみてください」。
スッキリとした香ばしさが特徴のハトムギ茶はノンカフェインで、麦茶のようにクセがなく、続けやすい点もGOOD。
「ハトムギは、古くからイボ取りとして民間利用されていて、ニキビやシミ、ソバカス予防など美肌効果も期待できます。身体の内側から肌のケアができるのも、薬膳の魅力ですね」。
薬膳茶は、毎日を軽やかにする、いわば“飲むセルフケア”。「続けるうちに、自分の身体のリズムが少しずつ分かってくる。そんな変化を感じられるのが、薬膳の一番のおもしろさです」と、さとうさん。
薬膳茶の時間を、自分を見つめ直すひとときにしてみては?
お話を伺ったのは……

さとう あい
レシピライターとして活躍する国際中医薬膳師。現在は、「こども薬膳サロン」を主宰し、アレルギーなどの不調に悩む子どもたちとその親に向けて、薬膳の知識を広める活動を行っている。新著に『薬に頼らずのびのび育てる! こども薬膳』(三笠書房)。公式HP:https://motto-cooking.com
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文=倉持 佑次






