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「FPの学びは幸福度を上げる」人気FPが語る、お金の知識が必要な本当の理由とは?

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「FPの学びは幸福度を上げる」人気FPが語る、お金の知識が必要な本当の理由とは?

お金の知識が重要であることは、誰しも理解しているだろう。しかし、「知識を持つことで、人生の何がどう変わるのか?」と具体的に問われると、答えに詰まってしまう人も少なくない。

年間1,000回以上の家計相談を受け、自身もFIREを達成した人気FPの秋山 芳生さんは、「お金の知識は、幸福度に直結する」と断言する。そこで、「なぜ、人生の幸福度を上げてくれるのか?」その理由を伺った。

家計が“見える化”できれば、余計な不安がなくなる

「日本人の多くは、お金に振り回されて生きている」。秋山さんがこれまで受けてきた相談では、実に99%の人が家計を正確に把握できていないという。

「家計が“見える化”できていないがゆえに、さまざまな判断が偏ってしまうのです」(秋山さん。以下同)。

例えば、家族でディズニーランドに行ける十分な余裕があるのに、将来への漠然とした不安から我慢してしまう人。一方、欲望のままに使いすぎて借金を抱える人。どちらも、お金の主導権を握れていないということになる。

「FPの学びでは、貯蓄や投資だけでなく、税金や保険、不動産、そして将来の相続まで、『一生にかかるお金』を丸ごとカバーする6つの知識を体系的に得られます。

一見難しそうですが、毎日の生活を損することなく、賢く生きるための”生活の知恵”のようなもの。

これらの知識があれば、ライフプランを立て、将来の不安を解消した上で自分がどのくらいお金を使えるのかが分かります。この『安心して使える額』を把握することがとても大切になるのです」。

家計を把握していないから、使えるお金を最小限に抑えてしまっている人も、意外と多くいるのだとか。使える金額をしっかり把握できれば、旅行に行きたい人も、推し活をしている人も、後ろめたさを感じることなく、予算内で最大限に楽しむことができるというワケだ。

家計の“見える化”を妨げる落とし穴とは?

秋山さんには、「子宝FP」の異名がある。前記事で紹介したように、家計相談を受けにきた不妊治療中の夫婦が次々と妊娠した実績がある。

その理由について、次のように考えているという。

「共働き世帯の多くが、家計を別々に管理しているのですが、私はこれを『家計が結婚していない状態』と呼んでいます。 家計が統合されていないと、夫婦の資産全体が見えず、将来の計画が立てられないという危険な状態に」。

実際の相談では、お金の流れが不透明なために「家が狭い」という不満が「収入が低い」「無駄遣いをするからだ」などの非難へと変わり、夫婦喧嘩の原因になっているケースが多い。

「まずは、ご夫婦それぞれでなく、家計を統合し、全体で考えることが必要です。

この共通認識を持つことで、子どもの教育費や車の買い替え、家の修繕費、老後資金等、具体的なライフプランが立てやすくなる。すると、目標に向かって協力し合えるようになり、自然と家庭の雰囲気も良くなっていくご夫婦が多いんです」。

お金の知識で「稼ぐ力」と「守る力」を養えるように

「この30年間、給料水準は横ばいですが物価は上がっています。つまり、現金の価値が下がり、実質的に使えるお金が減ってしまっていることになります。

しかし、焦って投資を検討したり、過度な節約をする必要はありません。まずはFPの知識を使ってライフプランを立て、現状を正確に把握することから始めましょう。

家計をしっかり“見える化”し、見つめ直してみると、実は今のままでも十分にやっていけることが分かり、過度な不安から解放されるかもしれません。

逆に、もし『このままだとお金が将来足りなくなる』という現実がみえた場合、それは『これからいくら必要か』という明確な目標が決まったということ。その額さえ把握できれば、さまざまな対策を立てることが可能になります」。

このときに覚えていてほしいのが「投資」の2つの側面だ。

1つは、自分自身の市場価値を高めて、生涯年収を底上げする『自己投資』。そしてもう1つは、積立投資などで自分以外のお金に働いてもらう『金融投資』。

「多くの人は投資と聞くと、後者の『金融投資』ばかりを思い浮かべ、損をするリスクを怖がります。しかし、ライフプランを立て、『いつまでに、あといくら必要なのか』という逆算ができていれば、無理なリスクを負う必要はなくなるでしょう。

自分に投資して稼ぐ力をつけ、そこで生まれた余剰資金を、今度は時間をかけて金融投資で育てていくことも可能になってきます。

この『自分』と『お金』の両輪を回す感覚こそが、FPの学びから得られる最大の武器なのです」。


物価高や給料の停滞といった、自分では変えられない外部の要因に怯えるのではなく、正しい知識を持ち、今の自分にできる一歩を積み重ねていくための知識、それがFPの学び。

お金に振り回されない人生にするために、必須の知識といえそうだ。

お話を伺ったのは……

秋山 芳生さん
立教大学卒。博報堂でキャリアをスタートし、2014年から株式会社マネーフォワードに参画し本部長としてマネーフォワードMEの事業責任者となる。家計再生コンサルタント横山 光昭氏とお金の相談窓口「mirai talk」を立上げ、ファイナンシャルプランナーとして年間1,000回以上の家計相談を受ける。現在は個人投資家としてサイドFIREを達成するとともに、FP YouTubeとして家計改善やライフプランニング、資産形成の情報配信やオンライン面談などマルチに活動している。

文=かたおか 由衣 
イラスト=めい

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