俳優・山時聡真の多忙期を乗り切る時間管理術「その日限定todoリスト」とプレッシャー対処法
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映画『蔵のある街』で映画初主演を果たし、現在、テレビドラマ『ちはやふるーめぐりー』(日本テレビ系)にも出演する注目の若手俳優・山時 聡真さん。
現在、大学生として学業と俳優業を両立させている。驚くべきことに、高校時代は部活のキャプテンという重責まで担っていたのだとか。多忙な毎日をどのように乗り切っているのか、その時間管理術とメンタル調整法を聞いた。
シンプルな「その日限定ToDoリスト」で優先順位を明確化
「ToDoリストを作って、これをしなければいけないというのを決めていました」(山時さん、以下同)
山時さんの時間管理の核となるのが、スマホのメモ機能を使ったToDoリスト。ポイントは、その日にやるべきことだけをリストアップすることなのだとか。
「長期的な計画を立てるわけではなく、時間配分も細かく決めないです。優先順位だけを明確にする感じ」。
細かくきめないことで柔軟性を保ちながらも、やらねばならないことは確実に実行できる方法として、参考になる。
積み残し対応は「翌日のリストに追加」で解決
では、その日にできなかったタスクはどうするのか。
「積み残してしまったことは、翌日のToDoリストに入れるんです」。
完璧を求めすぎず、できなかったことは翌日のリストに移すという現実的なアプローチだ。重要なのは、気付いたときにすぐリストに追加することなのだとか。
「最初は、忘れないように……とメモしていたことが、いつの間にかToDoリストになっていました。タスクに追われて、編み出した感じです(笑)」。
部活の練習メニューも自作したキャプテン時代
高校時代の山時さんは、バスケットボール部のキャプテンを務めていた。
「コーチがいない部活だったので、練習メニューもキャプテンである僕が全部自分で作っていました」。
学業、俳優業に加えて、部活の運営まで担っていた多忙さは想像を絶する。それでも破綻しなかったのは、ToDoリストによる「やるべきことの見える化」があったからこそだ。
「段取り上手ではないと思います。期限に遅れたりすることももちろん。たまにマネージャーさんに『これ遅れているよ』とかリマインドしてもらったりして……。タスク管理が上手くないからこそ、なるべく優先順位を明確にして、意識するようにしています」。
プレッシャー対処法は「誰かと話すこと」
映画『蔵のある街』では初主演ということもあり、相当なプレッシャーがかかっていたであろう。そんな状況で、山時さんはどのように心の準備をしたのだろうか。
「緊張やプレッシャーはいつも、誰かと話して和らげています。映画の撮影中は、木一役の櫻井 賢人くんや紅子役の中島 瑠菜さんなど、共演者の方とずっと話をして。なるべく冷静にと心掛けました」。
『蔵のある街』 ©︎ 2025 つなぐ映画「蔵のある街」実行委員会
この「誰かと話すこと」でプレッシャーを軽くする方法は、学生時代から続く山時さん流のメンタル調整法だ。
「入試のような緊張する場面でも、全く関係ない話を友人たちとしていました」。
友人が話しかけないでほしそうなときは、先生と話すなど、空気も読む。他人への配慮も忘れないところが、山時さんらしい。体調管理について聞いてみると……。
「最近は、気持ちだなって思っていますね(笑)。『自分は絶対崩れない』と思い始めてから1回も風邪ひかないんですよ」。
「ちゃんと食べることは意識しています。実は僕はすぐ痩せてしまう体質で。しっかり食べて、しっかり寝る。身体が資本ですから」とプロ意識を覗かせた。
「壁が高いほどヤル気が出る」挑戦をエネルギーに変える思考法
優しい笑顔の裏で、内に秘めた負けん気の強さも彼の持ち味だ。
「自分にとって困難な勝負ほど、逆にヤル気スイッチが入るんですよね」。
今回の映画初主演という大きなプレッシャー、そしてこれまでの作品で最も多いセリフ量という「壁」を乗り越えることも、挑戦の1つだったそう。
「プレッシャーはありましたし、やっぱり今までになかったセリフ量だったので、不安に感じなかったかと言われれば『めちゃくちゃ感じた』んですけど。それも含め、挑戦し甲斐がありました」。
不安やプレッシャーは、それを乗り越えるエネルギーに変える。この前向きな思考法が、山時さんの多忙な日々を支えているのだろう。
「僕は好奇心が旺盛で、どんどん新しいことに挑戦したいと思っているんです」と山時さん。16タイプ診断では「エンターテイナー」タイプだったそう。「このお仕事って、いろんな役になれるじゃないですか。どんどん違うことに挑戦できる俳優という仕事は天職だなと思います。本当に、俳優になれてよかった!」と笑顔を見せた。
「すぐに痩せてしまう体質」と本人も言う通り、華奢な体格。笑顔は優しく、時折見せる照れくさそうな表情からは、彼ならではの瑞々しさが感じられる。多忙な日々を自分なりの方法で乗り切り、初主演という大役を見事に成し遂げた芯の強さも持ち合わせている。そのギャップこそが、山時 聡真という俳優の大きな魅力なのだろう。
映画『蔵のある街』
2025年8月22日(金)より、ピカデリー新宿ほか全国ロードショー。
監督・脚本:平松恵美子
出演:山時聡真、中島瑠菜、堀家一希、櫻井健人、高橋大輔、MEGUMI、前野朋哉、林家正蔵、橋爪功、田中壮太郎、陽月華、長尾卓磨、ミズモトカナコ、北山雅康
お話を伺ったのは……
撮影時衣装
ブルゾン90,200円、パンツ38,500円/ともにsaby(evolve 03-6823-5074)
シャツ26,400円/texnh(canall 03-6661-6190)
その他スタイリスト私物
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撮影=佐野 美樹
スタイリスト=西村 咲喜
ヘアメイク=AZUMA(M-rep by MONDO artist-group)
文=kaori saito