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始めると意外とハマる? 簿記学習者の約9割が感じた「面白さ」の正体

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始めると意外とハマる? 簿記学習者の約9割が感じた「面白さ」の正体

「簿記って難しそうだし、なんだか地味でつまらなそう」。そんなイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。

ところが、CPAエクセレントパートナーズが簿記学習者314人を対象に実施したアンケートでは、約9割が何らかの楽しさを感じていることがわかりました。

一見すると地道で難しそうな簿記。実際に学んだ人たちは、いったいどこに面白さを感じているのでしょうか。

簿記を勉強して気づく、意外な面白さ

簿記学習者を対象としたアンケートでは、簿記の楽しさを問う質問に対し、「楽しいと思ったことはない」と答えたのは11.2%。では、残る約88%の人たちは、簿記のどこに面白さを感じているのでしょうか。

最も多かったのは「お金の流れがわかるようになる」で39.5%。さらに、「企業の『ビジネスの特徴』や『財務の健全性』を診断できる」と答えた人も16.9%いました。

そもそも簿記とは、企業のお金の動きを一定のルールに沿って記録し、決算書などにまとめるための仕組みのこと。学んでいくと、「会社はどこで売上を生み、何にお金を使っているのか」「なぜ利益が出ているのか」といったことを、数字から読み解けるようになります。

それまで単なる数字の並びに見えていた決算書から、「この会社は何で稼いでいるのか」「お金をどこに使っているのか」といった企業の動きが見えてくる。数字の裏側にあるビジネスまで読めるようになることが、簿記ならではの面白さの1つなのです。

数字がピタッと合う。意外とクセになる人も

簿記の面白さは、会社やお金の流れが見えてくることだけではありません。アンケート結果をさらに読み解いていくと、簿記のさらなる面白さが浮かび上がってきます。

「最終的な計算がピタッと一致する達成感」を挙げた人が36.3%。「お金の動きをルールに当てはめていく、パズルのような面白さ」と答えた人も23.6%いました。実はこうした「ゲーム感覚」には、簿記の仕組みそのものが関係しています。

簿記の基本となる複式簿記では、1つの取引を「借方」と「貸方」に分けて記録し、最終的に左右の金額が一致する仕組みになっています。ルールに沿って仕訳を重ね、最後に数字がピタッと合う。そこには、パズルの答えがきれいにはまったときのような気持ち良さがクセになっているのだとか。

さらに、「努力の分だけできるようになっていく」と答えた人も24.2%おり、問題を解くうちにルールが身につき、以前は迷っていた仕訳がスッとできるようになる。こうした手応えも、簿記を続けたくなる理由の1つとなっているようです。

「難しい」と「面白い」は、両立する?

ここまで見ると、簿記は意外と楽しそうに思えてきますが、もちろん、学習が簡単というわけではありません。

「簿記の学習を通じて、会計への興味はどう変化したか」を尋ねたアンケートでは、「簿記の細かいルールは大変だったが、会計の仕組み自体は面白かった」が30.6%、「簿記の学習も、会計の仕組みも両方面白かった」が34.1%。合わせて64.7%が、会計そのものに面白さを感じています。

簿記では、「借方・貸方」や「仕訳」、「減価償却」など、初めて触れる人にはなじみの薄いルールや用語も登場します。それでも、学んでいくうちに、お金の流れや企業活動が1つの仕組みとして繋がって見えてくる。
細かなルールを覚える大変さと、仕組みを理解する面白さは別もの。「難しいから、つまらない」とは限らないことが、今回の結果からも見えてきます。

実際、「簿記」資格は仕事でどこまで役立つ?

ここまでは、簿記を学ぶ面白さを見てきました。では、資格としての「簿記」は、実際の仕事でどのくらい役立っているのでしょうか。アンケートでは、56.7%が、就職・転職活動や社内評価において、「簿記」が「大きな武器になった」「ある程度有利になった」と回答しています。

一方、簿記を通じて身につく知識やスキルについても、62.7%が「業界や職種が変わっても通用する」と回答。資格として評価されるだけでなく、学んだ内容そのものを仕事に生かしている人も多いようです。

なぜ簿記は業界や職種が変わっても通用するのでしょうか。

企業が活動する以上、売上や費用、利益といったお金の動きは必ず発生します。経理や財務に限らず、営業や企画、マーケティングなどでも、数字をもとに判断したり、自分の仕事が利益にどう繋がっているのかを考えたりする場面は少なくありません。

CPA会計学院の登川 雄太講師も、「簿記はどの業界でも通用する基礎スキル。学んでおいて損をすることはまずありません。むしろ『学ばなかったことが機会損失になる』ケースのほうが多いでしょう」と話します。

特定の業界や職種だけで使う知識ではなく、会社のお金の流れを理解するための土台になる。だからこそ、転職や異動などで働く環境が変わっても、簿記の知識は生かしやすいのでしょう。


今回のアンケートから見えてきたのは、簿記には、外から眺めているだけではわかりにくい面白さがあるということ。

企業のお金の流れが見えてきたり、数字がピタッと合う気持ち良さがあったり、問題を解くほど手応えが増していったり。実際に学んだからこそ気づく楽しさが、そこにはあるようです。もちろん、最初から簡単に理解できるとは限りません。それでも、「数字が苦手だから」「難しそうだから」と始める前に候補から外してしまうのは、少しもったいないのかもしれません。

資格取得を目指すかどうかはさておき、まずは簿記がどんなものなのか、少し触れてみる。そこから、思いがけずハマる学びが始まるかもしれません。


取材協力:CPAエクセレントパートナーズ株式会社

「人の可能性を広げ人生を豊かにする応援をする」をミッションに、会計ファイナンス人材の学習から就職、キャリア形成までを支援。

公認会計士資格スクール「CPA会計学院」、無料eラーニング「CPAラーニング」、求人サイト「CPAジョブズ」、転職エージェント「CPASSキャリア」、生涯支援プラットフォーム「CPASS」などを展開している。

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