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夏に「梅干し」がおススメな本当の理由を薬膳の視点から解説!【まなびのキッチンから #13】

勉強効率を上げる方法 #まなびのキッチンから

夏に「梅干し」がおススメな本当の理由を薬膳の視点から解説!【まなびのキッチンから #13】

連載【まなびのキッチンから】
勉強に励むために、何よりも欠かせないのが健康な心と身体。体調に関する悩みを解消する食材や、脳に効くレシピを国際中医薬膳師で料理家のさとう あいさんのキッチンからお届け。

「梅干し」には殺菌&制菌作用があることから夏場の食卓やお弁当に最適、というのは周知の事実。

国際中医薬膳師で料理家のさとう あいさんは、「梅干しには食中毒予防だけでなく、“もうひとつの優れた効果”がある」と、夏に積極的に摂ることを推奨する。

殺菌&制菌作用だけではない「梅干し」の隠れた力とは?

酷暑やエアコンで身体が重い……、そんなときこそ「梅干し」のチカラを

疲労が蓄積されたいわゆる夏バテの状態は、体内代謝が悪くなっていて、老廃物や疲労物質が溜まりやすくなっています。

また、夏場に長時間集中して勉強や仕事をしていると、冷たい飲みものを摂りすぎてしまう人も少なくないでしょう。これではますます体内の巡りが悪くなり、手足がむくんでしまうことも。

そんなときこそ梅の出番! 「三毒を断つ」ということわざがある程、体内の余分なものを排出するデトックス効果に優れた食材なんです。

さらに、塩漬けした「梅干し」は、疲労回復効果のあるクエン酸を効果的に摂取できるので、夏バテ予防にもぴったり!

ただ、「梅干し」が身体にいいのは分かるけど、酸っぱさや塩辛さが苦手で、直接食べるのはちょっと……という人もいらっしゃいますよね。

そこで今回は「梅干し」パワーに加え、殺菌効果も期待できる酢飯に、体内の余分な熱を冷まし潤いを補うきゅうり、そしてミネラル豊富でデトックス作用も期待できるワカメを混ぜ合わせた、夏にぴったりのさっぱりおにぎりを紹介します。

時間のないときや、勉強や仕事の合間はもちろんのこと、食欲が落ちがちな夏の朝食やランチにも最適。手軽に作れて、身体も喜ぶこのおにぎりで、暑い夏を元気に乗り切りましょう。

【すぐできレシピ】さっぱり美味しい「梅干し×酢飯おにぎり」

材料(おにぎり2個分)

・ご飯 2膳分
・すし酢 大さじ1
・梅干し 1個
・きゅうり 1/2本
・乾燥ワカメ ひとつまみ

つくり方

1 きゅうりは薄く輪切りに。「梅干し」は種を取り除き、みじん切りに。

2  乾燥ワカメはラップに包んで、麺棒などで細かく砕く。

3 ボウルにご飯とすし酢を入れて、切るように混ぜる。

4 乾燥ワカメを入れてよく混ぜたあと、「梅干し」ときゅうりも混ぜ込む。2等分し、食べやすい形に握って完成!


食材のチカラで身体の調子がととのう感覚をぜひ味わってみてください。「梅干し」パワーで勉強に向かう元気をチャージできますように。

お話を伺ったのは……

さとう あいさん
宮城県仙台市在住の料理家。
フードコーディネーターや学校講師などを通して飲食業界に携わること20年以上。現在は、フードコンサルティング事業を行う傍ら、レシピライターとしても活動中。また、国際中医薬膳師として、アレルギー体質などの不調に悩む子ども達へ、美味しく食べて健康になれる薬膳料理「こども薬膳」を広める活動も行う。新著に『薬に頼らずのびのび育てる! こども薬膳』(三笠書房)。公式HP:https://motto-cooking.com

写真・文=さとう あい

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